次亜塩素酸水は大きく2 種類に分類されます。

◯電解水・・・塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解して生成します。

日本では平成14 年 6 月に食品添加物として指定されています

次亜塩素酸水自体の分解速度が速いため保存にはあまり適さないのですが、

短時間で大量の精製が出来るため、食品工場などでの使用が向いています。

◯混合水・・・主に次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を水で希釈混合し、中和されることで生成します。

次亜塩素酸ナトリウムは、ハイターなど家庭用塩素剤に含まれる成分です。

次亜塩素酸ナトリウムも殺菌成分である次亜塩素酸を含みますが、取り扱いが全くことなる為、

違うものと考えておいたほうがよいです。

電解型に比べその分解速度が遅い為ある程度の保存が可能であり、医療機関、社会福祉介護施設などでの使用が

向いております。

また最近では、市場で「次亜塩素酸水」名での製造・販売されているものが多様してきたため、

『電解型』『非電解型』と分類されることもあります。

 

次亜塩素酸水は含まれる有効塩素濃度やpH値によって 3 つに分類され、それぞれに用途も異なります。

強酸性次亜塩素酸水pH2.7 以下 ・有効塩素濃度 20 〜 60 ppm

弱酸性次亜塩素酸水pH2.7 〜 5 ・有効塩素濃度 20 〜 60 ppm

微酸性次亜塩素酸水pH5 〜 6.5 ・有効塩素濃度 10 〜 80 ppm

次亜塩素酸水に限らず、液体の微量な濃度を示す際には「ppm 」という言葉が用いられます。

グラム( やリットル (ℓ という単位ではなく、「 100 万分の 1 」という割合を表すので、%に近い比率を表す使い方になります。

10%…10万 ppm 1%…1 万 ppm 0.1%…1,000ppm 0.01%…100ppm

 

pHとは、水溶液の性質(酸性・アルカリ性の程度)をあらわすひとつの単位です。

数値は普通1 から 14 までの値となり、 7 が真ん中で「中性」といいます。

pHが 7 より小さいと「酸性」、 7 より大きいと「アルカリ性」となります。

pHを測ることで、その液体に何が溶けているのかある程度推測できたりします。

 

塩素濃度が高いほど、成分が安定せず分離する確率が高く、

また紫外線や高温によっても劣化が起こります。

このため濃度の高い次亜塩素酸水は成分の安定性が低く、劣化が早いとされています。